2014年6月12日木曜日

食のまちづくりに関しての勉強(2)

先日参加した連続講座「地域力創造と地域おこしのヒント」で、
「2040年には日本の半分位の市町村が消滅する」
というようなワードを耳にしました。

不勉強でなんのことやらさっぱりわからなかったのですが、話を聞いていると
どうやらどこかの団体が何らかの研究の結果発表した内容のようで、
ちょっと調べてみると結構面白かったので、思ったところを書いてみます。

「食のまちづくり」ということからは若干ずれるかもしれませんが、
「地域おこし」ということには関連しているので勉強の意味も込めまして。


日本創成会議が発表した「ストップ少子化・地方元気戦略」によると、
地方の過疎化と東京の人口一極集中が続いていて、これがこのまま続くと、
「2040年には20~39歳の女性が50%以上減少する市町村は896にのぼる」
とのことです。

つまりこのまま何も手を打たなければ26年後には日本の約半数の市町村で、
若い女性が今の半分になっちゃうよ、ってことだそうです。

そうしてこういった市町村を「消滅可能性市町村」というインパクト大な
ネーミングで定義づけしています。
この定義で行くと館山市も消滅可能性市町村です。

このネーミングセンスからもわかるように、この発表内容は
結構過激な内容となっています。
ですが、その分シンプルでわかりやすい内容だと感じました。


この戦略によると、地方の人口減少や高齢化率の上昇、過疎化の原因は、
「若者の都会への流出」である、と言っているわけです。
そしてそれは、今後さらに進んでいくだろう、と言っています。

なるほど確かに言われてみれば正しい気がします。

もし全国どこでも合計特殊出生率が同じだったとしたら、
子供を産むことが可能な年齢層の女性の割合が多い地区と少ない地区では、
その後の人口の増減に大きな差が生じるので、出生率云々の前に
子供を産める年齢の女性の数が重要になってくることは間違いありませんよね。

さらにこれは想像ですが、やっぱり出会いを求める男女であれば、
自分が恋愛対象とする年齢層の人間がいない地区よりもいる地区に行きたい、
と思うのは当然なことで、若者の都会への流出はさらに進む気もします。

もちろんこの考えとは別に、都会への若者流出が将来的には収束するだろう、
という見方もあるようです。国立社会保障・人口問題研究所はそのような考えで、
「日本の地域別将来推計人口」を発表しているそうです。

ま、この推計人口で計算しても、結構な数の市町村が「消滅可能性市町村」
ということになるのだそうですが。


仮定や前提を少し変えるだけで、将来の数値的な予測は大きく変わるのでしょうが、
私自身は楽観的な考え方ではなく、むしろ悲観的見方をしちゃっています。

日本創成会議が発表した内容はかなり過激ではありますが、
「まだ望みはある!楽観も悲観もせず、現実を見て速やかに手を打ちましょう!」
と唱えているのだと思います。

私自身は日本創成会議が提案する解決策ですら、実現可能性が低く
よって「もう駄目なんじゃないか、、、」と悲観論に走ってしまいがちですが、
悲観論は益にならないという言葉には「確かにそうだ」と納得したので、
悲観論であきらめるのではなく、考え続ける努力をしてみようと思います。

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