2014年6月6日金曜日

食のまちづくりに関しての勉強(1)

まだ活動用車両がリース会社から届いていないので、
なかなか地域を見て回ることができていない状況なのですが、
だからこそ今は、色々な知識を吸収する時期と考え、
様々な資料に目を通すように心がけています。

自分の不勉強をさらすようでお恥ずかしいかぎりですし、
途中経過ではありますが、資料を読んで勉強したことを
まとめる意味も込めて、ブログに書いてみたいと思います。

間違い等ありましたら、ご指摘いただければ幸いです。


農林水産業・地域の活力創造プラン」というものが、
平成25年12月に出されました。

これは現在の農林水産業を取り巻く現状があまりにも厳しい
(基幹的農業従事者の平均年齢が66歳であるとか、耕作放棄地が
滋賀県の面積と同じくらいにまで増加しているとか)ので、
政府一体となって考えよう、と関係府省が連携して本部を設け、
検討した結果とりまとめられたプランだそうです。

このプランを簡潔にまとめることなど、私の能力では不可能なので、
興味のある方は各自で目を通していただくとして、
私がざっと目を通した中で思うところをピックアップします。

(↓プラン概要はこんな感じです。)















このプランの中で「おおっ!」と思ったのは、
「農業・農村全体の所得を10年で倍増させる」という部分。
これは凄いですよね。10年で所得倍増ですよ、倍増。

やっぱり「農業はしんどいのに儲からない」ってイメージがあって、
それではなり手がいないから、まずは「農業だってちゃんと儲かるよ」
と世の中に示していくことが重要、ってことだと思います。

この所得倍増に向けて、色々なことを政府は考えているようです。

その中でも日本の農業の中心は米なので、
稲作について大きな変革をもたらすであろう政策が打ち出されています。

稲作というのは、スケールメリットが大きいそうなのです。
小さな田んぼでお米を作って利益を出すのは非常に難しく、
一定以上の大きさの田んぼで稲作しないと利益はでない。

だから政府は「バリバリ稲作やっていくぞ」という人(法人含む)
のところに農地を集めて、スケールメリットを最大にいかそう!
そしてさらに色々な方法で生産コストも4割減らしちゃおう!
ってなことを言っています。

さらにさらに、主食用の米はもう余っちゃってる状況だから、
飼料用とか米粉用の米、もしくは麦とか大豆を作って、
田んぼをフル活用しちゃおうよ!ってなことも言ってます。

なるほどなるほど。

「儲からないし年齢的にもしんどくなってきてもう作れないなぁ」
という農家さんの田んぼを、「儲かるならバリバリやりますよ」
という人のところに集約して、さらに農地を有効活用して儲けを出す。
実に合理的な制度ですね。

でもこの考え方って、もっと前から言われていたことだと思うのです。
それがなかなか実現できなかった、というのが実際ではないでしょうか。
だけどもうギリギリ、そろそろ切り替えていかないと手遅れになるよ、
ということで政府も少し大胆に打ち出したのだと思います。

このことを考えるとき、農業に対して2つの視点があり、
そのどちらの視点で見るかをしっかり認識しないとダメなようです。

農業を、

 ・儲けを出す「産業」として見るか
 ・天然のダム、生物多様性、景観等々大切な機能を維持するための、「公共事業」として見るか

という視点です。

政府はそれぞれに対応する政策を「産業政策」と「地域政策」
とわけ、それを車の両輪として取り組んでいくとプランに書いていますが、
私の感想としては「農業を産業として見る視点を強めていこうとしている」
ように見えます。

「儲からないと誰もやらなくなるから、儲かるようにしていきましょう」と。

けど、こう考える人もいます。
「利益ばかりを最優先して農業をしてしまえば、これまで日本が維持してきた
大切な色々なものがなくなってしまうから、農業の利益偏重は良くない」と。

考えれば考えるほど、難しい問題です。

本当に中途半端な感じになってしまいましたが、
まだまだ勉強不足で、自分なりの結論なんて見出していませんで、
今日はここまでということにしておきます。


今後も勉強したことを整理したり定着させたりする意味で、
ブログに書いていければと思います。

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